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素形材産業技術表彰

素形材産業技術表彰一覧              (敬称略・順不同)

平成28年度 素形材産業技術表彰

第32回 素形材産業技術賞受賞者
平成28年11月11日 於 機械振興会館ホール
(1)経済産業大臣賞(1件)
開発技術名:空圧充填と砂吹込みによる高歩留り鋳鉄鋳造システムの開発
受賞者:浜北工業株式会社 杉田 雅由 殿 他5名
(2)中小企業庁長官賞(1件)
開発技術名:深絞り加工によるステンレス製ダイヤフラムバルブの開発
受賞者:株式会社フジキン 吉田 薫 殿 他3名
(3)経済産業省製造産業局長賞(2件)
開発技術名:曲げと捩りの同時制御によるポンプ羽根部品の逐次成形技術の開発
受賞者:株式会社日立製作所 石井 正人 殿 他5名

開発技術名:直接通電加熱式ホットプレス技術の開発
受賞者:株式会社アステア 下津 晃治 殿 他2名
(4)一般財団法人素形材センター会長賞(4件)
開発技術名:内面に微細ディンプルを付与した焼結含油軸受の開発
受賞者:ポーライト株式会社 麻生 忍 殿 他2名

開発技術名:複数ローラーを用いるパイプの溝成形技術の開発
受賞者:松本工業株式会社 松本伸介 殿 他5名

開発技術名:高級打刃物用積層素材の開発
受賞者:武生特殊鋼材株式会社 坪川 翼 殿 他3名

〈連携事業〉
開発技術名:木造トラス接合用鍛造部品の開発
受賞者:株式会社山崎機械製作所 山川 稔夫 殿 他2名
(5)奨励賞(8件)

平成27年度 素形材産業技術表彰

第31回 素形材産業技術賞受賞者
平成27年11月6日 於 機械振興会館ホール
(1)経済産業大臣賞(1件)
開発技術名:ミラーボアコーティングによる鋳鉄ライナーレスアルミニウムダイカスト製 シリンダブロックの開発
受賞者:日産自動車株式会社 水江 保晴 殿 他3名
(2)中小企業庁長官賞(1件)
開発技術名:大幅な工程短縮を実現した割裂(わりさき)プレス加工技術の開発
受賞者:株式会社関プレス 関 正克 殿 他5名
(3)経済産業省製造産業局長賞(1件)
開発技術名:リチウムイオン電池電極加工用超精密・長寿命打抜き金型の開発
受賞者:株式会社野上技研 野上 哲也 殿 他2名
(4)一般財団法人素形材センター会長賞(4件)
開発技術名:サーボプレスを活用した低周波振動付与パルス鍛造の開発
受賞者:株式会社アマダマシンツール 末岡 愼弘 殿 他4名

開発技術名:扇型支持ロッド式2ポイントサーボプレスの開発
受賞者:太陽工業株式会社 小林 信彦 殿 他5名

開発技術名:鋳造歩留りを向上させる空気断熱押湯スリーブの開発
受賞者:城田鋳工株式会社 城田 大資 殿 他3名

開発技術名:高張力鋼板プレス成形金型用PVDコーティングの開発
受賞者:日立金属株式会社 本多 史明 殿 他1名
(5)奨励賞(8件)

平成26年度 素形材産業技術表彰

第30回 素形材産業技術賞受賞者
平成26年11月7日 於 機械振興会館ホール
(1)経済産業大臣賞(1件)
開発技術名:1800MPa級車体部材のホットプレス成形技術の開発
受賞者:アイシン高丘株式会社 鈴木 貴之 殿 他5名
(2)中小企業庁長官賞(1件)
開発技術名:エンボス遮熱板のプレス成形技術の開発
受賞者:株式会社深井製作所 須永 行 殿
(3)経済産業省製造産業局長賞(1件)
開発技術名:中子内水冷による大型シリンダーブロックの焼鈍レス鋳造技術の開発
受賞者:ヤンマーキャステクノ株式会社 荻野 知也 殿 他5名
(4)一般財団法人素形材センター会長賞(4件)
開発技術名:精密装置用超低熱膨張鋳造合金の開発
受賞者:日本鋳造株式会社 半田 卓雄 殿 他1名

開発技術名:冷間引抜きと樹脂コーティングによる衝撃吸収ステアリングシャフトの開発

受賞者:協和工業株式会社 鬼頭 佑治 殿 他5名

開発技術名:マグネシウムリチウム合金のプレス成形加工技術の開発
受賞者:株式会社カサタニ 笠谷 昌宏 殿 他5名

開発技術名:アルミダイカスト製サブフレームの高精度2個取り技術の開発
受賞者:リョービ株式会社 村上 衛 殿 他5名
(5)奨励賞(8件)

平成25年度 素形材産業技術表彰

第29回 素形材産業技術賞受賞者
平成25年11月1日 於 機械振興会館ホール
第29回素形材産業技術賞
(1)経済産業大臣賞(1件)
(2)素形材センター会長賞(5件)
(3)奨励賞(7件)
経済産業大臣賞「異形状・異材質薄板プレス積層法による自動車用各種センサー部品の開発」
  • 株式会社放電精密加工研究所 村田 力 殿
  • 株式会社放電精密加工研究所 山田 隆久 殿
  • 株式会社放電精密加工研究所 橋本 祐一 殿
  • 株式会社放電精密加工研究所 藤根 秋彦 殿
  • 株式会社放電精密加工研究所 本多 学 殿
  • 株式会社放電精密加工研究所 石川 悟 殿

<技術概要説明>
モーターの構成部品に代表される薄板プレス積層技術は生産性が高く立体形状を作る技術としては非常に優れた工法である。一般の積層技術は同じ形状の薄板を重ねる技術であり、製作される積層部品は円柱状に限定されていた。開発者は形状の異なる薄板を自動積層することができれば、三次元形状の部品を高い生産性で製作できると考え、異形状積層技術の開発を進めた。

本技術開発は、電子制御に移行し始めた自動車用センサー部品に数多く採用され、その中でもスロットルバルブ、アクセルペダルの回転角センサーへの採用例では、すでに1億個を越える量が搭載され、高い品質も評価されている。本技術で製作された部品は、単に三次元形状をつくり出すだけではなく、異なる材質の薄板を一体に積層するなどで、ひとつの部品に新たな特性を持たせ、より高い付加価値を生み出している。下記に実用化された代表的な部品を紹介する。



一般財団法人素形材センター会長賞「微細傾斜穴の三次元プレス工法の開発とインジェクタへの適用」
開発代表者
日立オートモティブシステムズ株式会社 郡司 賢一 殿
共同開発者
  • 日立オートモティブシステムズ株式会社 樋熊 真人 殿
  • 日立オートモティブシステムズ株式会社 吉田 三千夫 殿
  • 日立オートモティブシステムズ株式会社 福島 英樹 殿
  • 日立オートモティブシステムズ株式会社 田中 耕幸 殿
  • 日立オートモティブシステムズ株式会社 井上 常好 殿

<技術概要説明>
本開発技術は、自動車のガソリン筒内直噴エンジン用マルチホール式インジェクタの燃料噴射孔を、プレス加工でノズルに直接加工する技術である。
本インジェクタの燃料噴射部は、従来方式(1穴)に比べて多穴(6穴)・段付き・微細噴射孔となるため、工数の増加に加え、加工が複雑・困難となり、一般的には放電加工で生産されている。しかし、放電加工では加工時間が長く、加工面粗さにも限界があるなど、生産性と加工精度の大幅な向上が望まれた。

このためプレス加工を主体とした加工技術を検討し、球面部への段付き微細傾斜穴の鏡面プレス加工法、5軸制御サーボプレス設備等を開発し、試作から量産まで対応可能な汎用性のある三次元プレス工法を確立した。この結果、加工時間、設備投資を約1/5に低減し、さらにインジェクタの耐久性を向上させるなど、生産性と加工精度を大幅に向上させたモノづくりが可能になった。

本開発技術を適用したインジェクタは2008年から量産を開始し、現在、毎月50万本を生産している。また、本開発の三次元プレス工法は、新たなプレス技術として塑性加工の発展に寄与できると考える。



一般財団法人素形材センター会長賞 「アルミニウム-スチールハイブリッドドアの3Dロックシーム技術の開発」
開発代表者
  • ホンダエンジニアリング株式会社 佐々木 静哉 殿
共同開発者
  • ホンダエンジニアリング株式会社 奥中 啓之 殿
  • ホンダエンジニアリング株式会社 井場 崇之 殿
  • ホンダエンジニアリング株式会社 小林 康太 殿
  • 本田技研工業株式会社 野中 光男 殿
  • 本田技研工業株式会社 青木 稔 殿

    <技術概要説明>
    燃費と衝突安全性、双方からの要求を達成するため、超ハイテン材やアルミニウム(AL)および炭素繊維強化プラスチック(CFRP)といった材料置換を含んだ車体構造の改革が求められている。本開発は蓋物であるドアのアウターパネルだけをアルミニウムに材料置換するハイブリッドドア構造を可能にした技術である。

    スチールとアルミニウムという異種金属を結合する3Dロックシーム(3DLS)技術の開発によりスチール製のドアに対し約17%の軽量化を達成し、燃費や動力性能向上に寄与するとともに、車体外板部が軽くなることで、質量が車体の中心に集中することに加え、車両全体の慣性モーメントが低減し、操縦安定性の向上にも貢献した。

    今後は蓋物部品のドアのみならず、メカニカル結合技術として自動車車体の骨格部品など、多方面への適用も視野に入れ、生産性および商品性の向上に貢献していくことを期待する。

一般財団法人素形材センター会長賞 「熱処理が容易な高品質熱間ダイス鋼の開発」
開発代表者
  • 大同特殊鋼株式会社 河野 正道 殿
共同開発者
  • 大同DMソリューション株式会社 柳澤 民樹 殿
  • 大同特殊鋼株式会社 並木 邦夫 殿
  • 大同特殊鋼株式会社 瓜田 龍実 殿
  • 大同特殊鋼株式会社 越川 典弘 殿

<技術概要説明>
ダイカスト金型の長寿命化には、大割れ回避とヒートチェック軽減が必要である。このようなニーズに応えるため、「高い焼入れ性」と「高い熱伝導率」を具備する斬新な熱間ダイス鋼を開発した。

SKD61対比、開発鋼は焼入れ性が高いため金型内部まで高靭性となり、大割れを回避できる。また、熱伝導率が高いため熱応力が低減され、ヒートチェックが発生し難い。以上によって、金型寿命を延長できる。焼入れの設備や技術が十分でない地域で焼入れた金型でも安定して高靭性が得られることから、グローバルスタンダード鋼として世界標準化に貢献できる。開発鋼はNADCA規格にも登録された。

SKD61のダブルメルト材と比較し、バナジウム量の削減やシングルメルト化により省資源・省エネルギー・金型素材コスト低減を達成した。2012年度の販売量は1,800トンである。新興国での使用拡大や鍛造金型への適用によって、今後も世界的な普及が期待される。



一般財団法人 素形材センター会長賞 「超小型軽量ラウンドリクライナーを実現した小型モジュール高精度歯形成形法の開発」
開発代表者
  • シロキ工業株式会社 東 淳一 殿
共同開発者
  • シロキ工業株式会社 野田 優 殿
  • シロキ工業株式会社 東 伸匡 殿
  • シロキ工業株式会社 前田 憲輝 殿
  • シロキ工業株式会社 平山 和広 殿
  • シロキ工業株式会社 田安 昇 殿

<技術概要説明>
自動車シートにおけるラウンドリクライナーは、シートの角度を調整し、快適なドライビングポジションを可能にすると同時に、万が一衝突した際に乗員を保護する重要な機能部品の一つである。

本開発技術は、近年の低燃費ニーズに対応するため、ラウンドリクライナー自身の性能(モーメント強度)は維持しながら、小型軽量化(重量比▲45%)を達成するものである。
開発のポイントは、相反する性能と快適なポジショニングを確保する小型モジュール歯形(t=4mm、m=0.28)において、対向ダイスせん断法等の加工原理を利用した①ポンチの先端形状と②金型クリアランスの最適化である。これにより、従前塑性加工では商業的に不向きとされていた領域の小型モジュール歯形を全せん断面かつダレ量を極小に成形することを可能とした。本開発技術を適用した製品は、2012年9月より量産を開始し、現在、月産12万個を生産中。2015年度末には月産40万個に増産を計画している。



一般財団法人 素形材センター会長賞 「W、Coを用いない硬質材料の開発と金型への適用」
開発代表者
  • ダイジヱット工業株式会社 手塚 一博 殿
共同開発者
  • ダイジヱット工業株式会社 森 章司 殿
  • ダイジヱット工業株式会社 梶岡 彰 殿
  • ダイジヱット工業株式会社 出田 貴之 殿
  • ダイジヱット工業株式会社 河村 知紘 殿
  • ダイジヱット工業株式会社 宇都宮 和成 殿

<技術概要説明>
塑性加工や切削加工等の工具に用いられる超硬合金の主成分(W、Co)は地域偏在性が強く供給リスクが非常に高い。そこで安定供給可能な「Ti」に着目し、その炭窒化物である「TiCN」を主成分とした新硬質材料を開発し、平成21年頃から金型工具等に適用し始めた。 本材料は、低摩擦係数で無潤滑においても焼付きを生じにくい。粉末成形型に適用すると「かじり」が発生しにくいために長期間成形が可能になり、特に高密度圧粉が必要な焼結機械部品の成形等で使用量が増えている。

さらに潤滑効果を高める弊社独自の「潤滑促進化表面ディンプル処理」を併用することにより、「ステンレス板の絞りダイス」等のかじりが発生し易い工具においても長時間使用が可能となり好評を得ている。また超硬合金の4割程度の比重で軽量であることを活かした「可動ガイドローラー」等の需要も増加しており、さらに耐酸化性、耐熱性を活かした熱間鍛造工具等への展開も企画している。



経済産業大臣賞
一般財団法人素形材センター会長賞
一般財団法人素形材センター会長賞
一般財団法人素形材センター会長賞
一般財団法人 素形材センター会長賞
一般財団法人 素形材センター会長賞
奨励賞(7件)
開発代表者:アルミ基複合材鋳物のハイブリッド砂型低圧鋳造法の開発
開発代表者:株式会社田島軽金属 駒木 博 殿
共同開発者:株式会社田島軽金属 栗田 春男 殿・国立大学法人埼玉大学 独立行政法人理化学研究所 埼玉県産業技術総合センター

開発代表者:超薄型PC用ファンモータの低騒音含油軸受の開発
開発代表者:ポーライト株式会社 春成 健嗣 殿
共同開発者:ポーライト株式会社 黎 志光 殿・ポーライト株式会社 麻生 忍 殿

開発代表者:軽量化遠心クラッチ用焼結部品の開発
開発代表者:日立粉末冶金株式会社 中久木 偉樹 殿
共同開発者:日立粉末冶金株式会社 山田 淳一 殿・日立粉末冶金株式会社 熊谷 宏治 殿・日立粉末冶金株式会社 長坂 和重 殿

開発代表者:冷間鍛造による常時摺動型スプライン伝達機構の開発
開発代表者:協和工業株式会社 鬼頭 佑治 殿
共同開発者:協和工業株式会社 山崎 重浪 殿・協和工業株式会社 安永 高広 殿・協和工業株式会社 倉橋 大樹 殿・協和工業株式会社 久野 祐嗣 殿・協和工業株式会社 久野 敬次 殿

開発代表者:鉛フリー銅合金の減圧凍結鋳造法の開発
開発代表者:株式会社加藤製作所 青山 憲 殿
共同開発者:株式会社加藤製作所 安藤 政美 殿・株式会社加藤製作所 堀田 真義 殿・株式会社加藤製作所 村上 貴哉 殿・株式会社加藤製作所 稲垣 昌哉 殿

開発代表者:ダイカスト金型用耐久表面処理技術の開発
開発代表者:トヨタ自動車株式会社 菊池 亮 殿
共同開発者:オリエンタルエンヂニアリング株式会社 河田 一喜 殿

開発代表者:精密鋳造用セラミック中子製造技術開発
開発代表者:キングパーツ株式会社 三島 勝則 殿
共同開発者:キングパーツ株式会社 後藤 康二 殿・キングパーツ株式会社 石川 智朗 殿・キングパーツ株式会社 竹内 由子 殿・キングパーツ株式会社 大槌 奈々子 殿

平成24年度 素形材産業技術表彰

第28回 素形材産業技術表彰受賞者
平成24年11月2日 於 機械振興会館ホール
経済産業大臣賞(1件) 「二層式砂中子による高速・高圧ダイカスト技術の開発」
開発代表者
  • リョービ株式会社 松浦 一也 殿
共同開発者
  • リョービ株式会社 古田 昌伸 殿
  • リョービミラサカ株式会社 山岡 宜雄 殿
  • 有限会社ウィンズテッ 案納 亨介 殿
  • 旭有機材工業株式会社 福原 睦博 殿

<技術概要説明>
ダイカストによる中空形状の成形は、強く望まれているものの崩壊性中子の強度と崩壊性の両立という困難な技術課題があった。本開発は、これらの技術課題を解決し、これまでにない長い中空経路を有する大型製品をダイカストで製造することを可能とした技術である。

高強度の外層と易崩壊の内層で構成される二層式砂中子と高圧の溶湯充填に耐えられる耐圧コーティングの開発により、高速射出速度2.4m/s、増圧圧力74MPa の鋳造条件でも中子が破損することなく平滑な中空内面が得られる。鋳造後は常温下で加振のみにより、最長260mm の中空経路から中子を除去することができる。従来の重力鋳造品と比較して、生産性向上、軽量化、材料歩留まり向上及び加工箇所の大幅減少を実現した。

現在小型トラック用エンジン部品として月当たり4,000台を納入しており、今後も重力鋳造品または低圧鋳造品のダイカスト化や溶接品の中空一体化などへの展開が期待される。
中小企業庁長官賞(1件) 「新潤滑法と無焼鈍冷間鍛造技術の開発」
開発代表者
  • 協和工業株式会社 鬼頭 佑治 殿
共同開発者
  • 協和工業株式会社 関 辰也 殿・高矢 弘章 殿・鬼頭 滋雄 殿・山崎 重浪 殿・久野 敬次 殿

<技術概要説明>
自動車用ステアリングジョイントには鉄板製が多く採用されていたが、パワステアリング機構が油圧から電動式になることで、ねじり剛性の高い冷間鍛造製が求められるようになった。しかし冷間鍛造の場合、加工時の潤滑性を向上させるために加工物の潤滑処理(ボンデ処理)を行う必要があると共に、廃水処理が障害となっていた。

本開発は、「ゆっくりつくることによりリードタイムを短縮する」をコンセプトに、製品性能の更なる向上と環境負荷低減、作業安全を目指し、①金型設計技術の開発、②冷間鍛造前の焼鈍を必要としない材料の応用技術開発、③塗布するだけで潤滑効果を発揮する装置の開発とプレス機のインライン化によるワンショット成形を実現することにより、冷間鍛造によるジョイント部品の製造を可能とした。また潤滑油の使用をなくすこ とで排水設備も不要となった。

本技術の確立により、小型で強靭な製品を一個流しでジャストインタイムに生産でき、不良率低減、コスト削減、及びリードタイムの大幅短縮が図られ、搬送用のクレーンやフォークリフトも不要となり、産業廃棄物レスをも実現した。
経済産業省製造産業局長賞(2件) 「自動車リチウムイオン電池用超薄金属箔切断金型の開発」
開発代表者
  • 日産自動車株式会社 三田村 一広 殿
共同開発者
  • 日産自動車株式会社 斉藤 雅基 殿・松苗 宏樹 殿・上田 春二 殿・清水 基男 殿・山本 啓介 殿

    <技術概要説明>
    本開発技術は積層構造をもつ自動車用リチウムイオン電池用の電極切断において、従来の切断方法では成し得なかったバリ・カエリといったコンタミを発生させずに切断を可能にしたものである。具体的には、S字形状をゼロクリアランスで切断するための金型技術を確立し、十分な電極切断品質の確保と切れ刃寿命の向上を実現した。

    このことにより、積層構造をもつ自動車用リチウムイオン電池として満足しうる電池寿命を確保しつつ、低コストでの生産を実現した。

    主な開発内容は、S字形状の切れ刃をゼロクリアランスで切断可能な金型構造とその金型製作方法、高精度を維持するためのメンテナンス方法、ゼロクリアランスの実現に必要な切れ刃材質選択、切断性を確保するための刃のシャープエッジ研磨加工技術、及びアルミニウム凝着を防ぐための表面処理方法である。

    現在、本技術を搭載した金型で自動車用リチウムイオン電池用電極の生産が行われており、今後海外生産拠点拡大においても本技術の適用拡大が期待される。
経済産業省製造産業局長賞(2件) 「管内面プラグ逐次押込み法による電動ステアリング用中空ラックバーの開発」
開発代表者
  • 高周波熱錬株式会社 山脇 崇 殿
共同開発者
  • 高周波熱錬株式会社 福原 哲一 殿・一色 信元 殿

<技術概要説明>
自動車の油圧パワステ(HPS)用で生産実績を有する中空ラックバーの生産技術を更に進化させ、要求仕様がより厳しい電動パワステ(EPS)用ラックバーを開発し、ラックバー本体とモーターを含めたステアリングシステムの軽量化を実現した。中空ラックバーは、パイプ材の一部を平らに潰し、そこに歯型を当て管内面にプラグを繰り返し押し込み歯型溝に肉を盛り上げ充填する独自の冷間逐次成形法で製作しており、HPS 用を主に10年間で1,000 万本超の量産実績がある。一方、最近増加中のEPS の場合、HPS 用ラックバーよりも更に歯丈や歯幅を大きくしたり可変ギアVGR(Variable Gear Ratio)化する必要がある。

本開発では新たなプラグ形状や歯型形状を見出すことにより、流動肉のより精緻な制御が可能になり、精度と強度は高周波プレスクエンチすることで確保し、1kg(約40%)の軽量化を実現したEPS 用の高強度中空ラックバーの生産に成功した。
一般財団法人 素形材センター会長賞(2件) 「環境対応型ルツボ式アルミニウムリサイクル炉」
開発代表者
  • 日本ルツボ株式会社 岡田 民雄 殿
共同開発者
  • 日本ルツボ株式会社 朴 龍雲 殿

<技術概要説明>
アルミニウムスクラップには表面に「油・樹脂(塗料)」などが付着しているものが数多く存在する。このようなスクラップは溶解段階で激しく黒煙が発生し周辺環境などが劣悪となり、再生に困難をもたらしている。また、このようなスクラップの再生は手順が複雑で、再生に必要な設備投資が多くなる。

本開発は前処理(ドライ、遠心分離処理)なしで、油分、水分などを含んだアルミニウムスクラップを炉1基で効率が良く、低コストで再生することを可能としたものである。 溶解過程で発生する煙で溶解雰囲気を還元雰囲気に変え、アルミニウムの回収歩留りを向上させた。また溶解過程で発生した煙を燃焼させ、その発生エネルギーで溶解ルツボを再加熱することより、省エネルギーを実現すると共に、煙を煙処理室と溶解炉の燃焼室で計2回燃焼することにより、煙突から排出するガスをクリーンなガスにすることに成功した。

この炉は構造が簡単で、実用に優れており、投資コストも少ないことから、アルミニウムスクラップが発生した現場で再生処理が行える。本開発炉は昨年から販売を始め、中国やタイ等アジア諸国でも脚光を浴びており、これから大きな市場性が見込まれる。
一般材段法人 素形材センター会長賞 「部分増肉プレス成形法による軽量低コストスチールホイールの開発」
開発代表者
  • トピー工業株式会社 藤岡 武洋 殿
共同開発者
  • トピー工業株式会社 野中 孝之 殿・松浦 悠介 殿・海老原 治 殿・豊橋技術科学大学 森 謙一郎 殿

<技術概要説明>
一般に乗用車用スチールホイールの軽量化には高張力鋼板が用いられるが、素材コストは上昇し、成形性は悪化すると共に薄肉化による剛性低下を伴う。

本成形法は新たに工程を追加することなく、ディスク絞り成形に用いる金型形状の工夫により強度・剛性向上に必要な部位を増肉し、絞り成形に用いる素材を5~10%程度薄肉化できる。その結果、軽量化と高剛性、高強度を両立させると共に、低コストなスチールホイールの製造を可能とした。

本法は絞り成形を用いたスチールホイール全てに適用できるため、発展性が高く将来性のある技術である。また設備投資が不要で、従来鋼板(JIS SAPH440グレード)で性能向上が図れることから海外展開も容易であり、車両軽量化の要素技術として地球温暖化防止へ寄与できる優れた技術である。

現在まで約74万本のスチールホイールが生産され、2012年10月から約75,000本/月の生産を計画している。今後は顧客ニーズに合わせた適用拡大が予定されている。
奨励賞(7件)
開発技術名:繊維分散強化耐火物を用いた高効率高純度アルミニウム溶湯供給装置の開発
開発代表者:有明セラコ株式会社 福丸 殿
共同開発者:有明セラコ株式会社 市川 宏 殿・柴田 研一 殿・長浜 博喜 殿・村山 洋介 殿

開発技術名:材料ロスを抑えた化学工業触媒部品の金属プレス加工技術の開発
開発代表者:桐栄工業株式会社 松井 紘彦 殿
共同開発者:桐栄工業株式会社 川口 定信 殿・石井 正浩 殿

開発技術名:層状共析組織を持つ摺動特性の優れた軸受用鉛フリー青銅の開発と実用化
開発代表者:株式会社明石合銅 明石 巖 殿
共同開発者:石川県工業試験場 舟木 克之 殿・株式会社カイバラ 荒木 淑司 殿・株式会社明石合銅 明石 隆史 殿

開発代表者:焼結歯車の表面層緻密化と高精度仕上げを両立させる転造技術の開発
開発代表者: 株式会社ニッセー 新仏 利仲 殿
共同開発者:株式会社ニッセー 天野 秀一 殿・長谷川 慎也 殿・佐々木 大士 殿 薄波 昭一 殿・劉 林生 殿

開発技術名:超微細粒組織をもつ高強度グリーンねじの開発と実用化
開発代表者:株式会社降矢技研 鈴木 由幸 殿
共同開発者:株式会社降矢技研 三枝 良一 殿・大阪精工株式会社 澤田 斉 殿・森川 勉 殿・独立行政法人物質・材料研究機構 鳥塚 史郎 殿・村松 榮次郎 殿

開発技術名:高靭性高快削性を有する鋳放しダクタイル鋳鉄材の開発と実用化
開発代表者:旭テック株式会社 小池 真弘 殿
共同開発者:ものつくり大学 鈴木 克美 殿・旭テック株式会社 高内 康弘 殿・中島 範之 殿

開発技術名:中空鋳型とフルモールド鋳造法を組み合わせた複雑形状部品鋳造法の開発
開発代表者:株式会社古久根 古久根 豊 殿
共同開発者:株式会社古久根 鈴木 孝治 殿・福山 竜一郎 殿・宮島 佑介 殿・清水 辰広 殿・コクネ製作株式会社 早川 晋司 殿
一般財団法人素形材センター
〒105-0011
東京都港区芝公園3-5-8機械振興会館301号室
TEL.03-3434-3907
FAX.03-3434-3698
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