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VI.コンピュータコース

コンピュータコース

1.鋳造品の凝固解析と湯流れ解析の理論(AD-STEFAN版)

<講義内容>
本講義では、鋳造シミュレーション技術の基本となる凝固と湯流れを取り上げ、その原理について平易に解説している。凝固では、凝固時間の推定方法と引け巣欠陥の予測方法について伝熱工学の立場から解説するとともに、数値解析法の基本的な考え方を紹介する。次に、湯流れの基本となる流体の変形と圧力・せん断応力の関係について説明し、湯流れ解析の基礎式であるナヴィエ・ストークスの式の物理的な意味とその数値解析法の特徴について解説する。最後に、鋳造シミュレーション適用事例として、鋳造CAEシステム「AdStefan」での解析結果をいくつか紹介し、鋳造シミュレーション技術の具体的な使いこなしのポイントについて説明する。
講師名
東北大学 工学部 教授 安斎 浩一

2.鋳造品の凝固解析と湯流れ解析の理論(JS-CAST版)

<講義内容>
本講義では、鋳造シミュレーション技術の基本となる凝固と湯流れを取り上げ、その原理について平易に説明している。凝固解析としては、熱移動の基礎として、フーリエの法則、対流伝熱およびふく射伝熱、熱的境界条件の種類、凝固潜熱などについて述べる。また、欠陥予測については、数値解析による引け巣推定法を中心に説明している。湯流れ解析としては、流体力学などの基礎的な理論を通して説明している。
講師名
近畿大学 理工学部 教授 木口 昭二

3.鋳造方案支援エキスパートシステムの理論

<講義内容>
鋳物製造業においての経営課題のうち、コスト、品質、納期は大きな3要素である。これら3要素に直接影響を与える重要な技術が鋳造方案である。たとえば、枠あたり重量、材料歩留まり、仕上工数、中子の数、不良率などは直接コストに関係し、最適な割面、押湯、湯道、堰、抜け勾配、ガス抜きなどの設計の良し悪しに依存する。これら鋳造方案要素とコスト、品質の関係をしっかり把握しなければならない。一方、鋳造方案では経験を蓄積、整理し、活用することがたいへん重要である。したがって、これらを知的財産として体系的に管理していく取り組みとツールが必要になる。データベースはこのためのもっとも基本的で重要なシステムである。さらに、設計手順、設計根拠というようなノウハウを蓄積できるエキスパートシステムが技術の蓄積、レベルアップに役立つ。ここでは具体的なツールを用いて、技術ノウハウの蓄積、活用の意義について追求する。
講師名
甲南大学 経営学部 教授 長坂 悦敬

4.熱処理品質予測システムの理論

<講義内容>
熱処理シミュレーションとは、FEMによる熱、応力・ひずみ解析に、金属組織の相変態理論を考慮し、材料データを使用することにより、熱処理品質を数値計算により求めるものである。今日ではパソコンの能力向上により、工業的な利用が拡大している。
解析技術としては、炭素の拡散解析、熱伝導解析、相変態理論に基づく変態速度式、さらに熱ひずみと変態ひずみを考慮した弾塑性解析から成り立っている。これらの解析において、焼入れ過程での炭素、温度、金属組織および応力・ひずみの練成現象を考慮した計算を微少時間毎に行っている。
講師名
コマツ生産技術開発センター 七野 勇人
一般財団法人素形材センター
〒105-0011
東京都港区芝公園3-5-8機械振興会館301号室
TEL.03-3434-3907
FAX.03-3434-3698
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