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素形材製品

新たなモータリゼーションをめざす自動車

私たちのくらしの中で、身近な交通手段として大きな役割を果たしている自動車。もはや現代社会にはなくてはならない存在となっています。自動車産業ほど、戦後のわが国で飛躍的に発展した産業はないでしょう。

いま量的拡大期を経て、質的転換を遂げようとしてる車社会は、確かな足取りで新たな段階を迎えつつあります。この自動車の部品の大半が、素形材でできています。鋳造品、鍛造品、金属プレス製品の占める割合が高く、最近では粉末冶金・プラスチック・セラミックス製品の使用も増えています。
自動車の場合、全体で一万点以上にのぼります。

地球を小さくし、宇宙への夢を広げる宇宙・航空機

人間が空を飛んでから、まだ1世紀。その短い歴史のなかで、いまや航空機は”空飛ぶコンピュータ”といわれるほど、最新のハイテク技術を駆使し、世界狭しと飛び交っています。そして、人間の夢は宇宙へと向けられ、21世紀をめざす宇宙開発が着々と進められていますが、ロケットや人工衛星、宇宙ステーションなどの開発にも素形材技術はフルに活かされているのです。

右は、最新鋭旅客機B767の材料の適用状況です。ハイブリッド複合材(ケプラーとグラファイト)、グラファイト複合材、ケプラー等の新素形材が機体重量の3%も使われ、高効率エンジンの採用と相まって、B727機に比べて23%も燃料消費率が向上しています。

ダイナミックに展開される技術革新

造船・機械・電機産業
鉄鋼、造船、石油・化学、重電などの基幹産業は、いま大きな転換期を迎えています。これらの産業は、業界の規模、他産業の発展を誘発する波及効果の大きさ、輸出や雇用に対する寄与率などから、国家経済や国民生活に大きな役割を果たす主導産業です。とりわけ近代技術の縮図のような造船や機械産業、省力化・合理化の代表選手ともいえる産業用ロボットなどは、素形材技術の発展とともに、その存在価値がますます高まっています。

新しいコミュニケーションの創造へ情報エレクトロニクス

高度情報化社会へと大きなうねりをみせる今日、コンピュータをはじめとするOAの進展は経営システムを変革し、情報システムや通信システムは、産業の情報化段階から生活の情報化段階へと発展しています。つまり、情報技術による社会変革の波は、私たちの生活やくらしの中にまで浸透してきたといえるでしょう。情報エレクトロニクスの研究開発は、精力的に進められ、様々な領域で収穫期を迎えるとともに、それを土台として新しい探索への試みが展開されています。そして、こうした情報化機器は、素形材なしには成り立たないといっても過言ではありません。

うるおいとゆとりを演出都市開発・生活環境

いかに豊かで個性的な、住みよい街を実現するかが、これからの都市づくりの課題です。アメニティタウンを一歩すすめて、快適性と生産性を併せもったアメニティソサエティへ素形材産業は、明日の快適空間づくりに大きく貢献しています。また、生活が多様化し、価値観が大きく変革しているなかで、生活必需品へのニーズは、より個性的で差別化されたものへと向かい、この傾向は職・住・遊あらゆる生活シーンでみられるようになりました。

今後、これら多くの生活必需品にも、新素材を含めたあらゆる素形材を使った独創的な製品が出現し、私たちのくらしをより豊かに、楽しく、価値あるものにしてくれるでしょう。なお、未来の技術として注目を集めているバイオ・医療分野でも、素形材は積極的に使われています。
一般財団法人素形材センター
〒105-0011
東京都港区芝公園3-5-8機械振興会館301号室
TEL.03-3434-3907
FAX.03-3434-3698
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