素形材産業を取り巻く経営環境変化への対応 ~ 2025素形材産業ビジョンの解説と、挑戦する企業の事例紹介 ~
日本の経済を支える製造業、その基盤である素形材産業は、これまで鋳造や鍛造といった技術を駆使し、高品質・高性能な製品を生み出してきました。しかし、激化する国際競争、新興国の製造技術の進展、構造的な人手不足、環境問題、サプライチェーンの安全性確保など、さまざまな課題に直面しています。
このような状況の中で、製造業の競争力を維持・強化するために、経済産業省では12年ぶりに「素形材ビジョン」を策定しました。このビジョンは社会問題に対応し、現状維持に留まらず前向きな挑戦を行う素形材産業を支援するとともに、新たな選択肢を提示することを目的としています。
本セミナーでは、その中身を解説するとともに、同時に挙げられた「前向きな挑戦を行う素形材企業」の中から特に「経営力、海外展開」への取組で成果を挙げられている2社にご講演頂きます。
皆様のご参加をお待ちしております。
2025年6月25日 (水)13:00 ~ 15:00 オンライン開催(Microsoft Teamsを使用)
2025年版「素形材産業ビジョン」の策定について
経済産業省 製造産業局 素形材産業室 室長 星野 昌志 氏
世界の製造業を取り巻く大きな変化のうねり。その変化の先頭に立ち、勇気を持って荒波に挑むことが、素形材産業自らの生き残る鍵となる。
経済産業省は、現状維持にとどまらず、DXやGX、経済安全保障といった新たな社会課題などにも前向きな挑戦を行う素形材産業を後押しするため、約12年ぶりに素形材産業ビジョンを策定しました。我が国のものづくり拠点を維持・強化するための素形材産業の「羅針盤」となれば幸いです。
新技術で人と市場を惹きつける企業づくり
(株)キャステム 代表取締役 戸田 拓夫 氏
新たなビジネスモデルとして、従来の精密鋳造技術を改良し、金属積層造形法を超える独自製法「デジタルキャスト」を開発・商標登録。下請けから脱却し、自社技術で年間300点の商品を生み出す商品開発型企業へと転換を図った。現在では新卒700名を含む年間1000名の応募がある注目企業へと成長した、その変革の軌跡をお話します。
残りも地獄、行くも地獄なら、行ってみた中小企業の海外展開
(株)ミナミダ 代表取締役 南田 剛志 氏
日本市場が縮小していく一方、全世界では人口増加・所得向上による市場拡大が見込まれるが、中小企業ではヒト・モノ・カネ・体制が整っておらず、グローバル生産が進む自動車業界でも中小企業の海外展開事例は少ない。
ミナミダでは2010年に海外進出を開始。これは大手・中堅企業と比べると遅く、ヒトもモノもカネも無い中で海外進出だった。それでも、今ではタイ、メキシコに工場を持ち、直近ではインド進出を決めるなど、海外進出を契機に事業拡大中である。
この海外展開を通じて感じた事、得られた事、失敗した事などを包み隠さず解説します。
【申込要領】
◇参加費: 素形材センター会員 無料 、会員外 3,000円
◇申込方法:下記フォームにご記入下さい。
◇お問合せ先: 一般財団法人 素形材センター 企画部
E-mail: kikaku@sokeizai.or.jp 電話03(3434)3907
◇申込締切り: 6月20日(金)
個人情報保護法に関する対応
ご記入頂いた個人情報は、本講演会の事務に利用するとともに、参加者リストを作成し、講師に手交します。また、素形材センターの行う各種研修、セミナー、出版物、事業の案内状の送付に利用する予定です。今後、素形材センターが行う素形材産業の実情に関する調査アンケートへの協力依頼を行う場合もあります。