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素形材連携経営賞

素形材連携経営賞一覧

素形材連携経営賞は平成27年度で終了しました。

平成27年度 第4回素形材連携経営賞

第4回素形材連携経営賞受賞者
平成27年11月6日 於 機械振興会館ホール
1.経済産業省製造産業局長賞(1件)
連携事業名:フィルム製造用高性能カーボンロールの開発・製造
受賞者:サンレイ工機株式会社 津覇 浩一 殿 他2名
2.一般財団法人素形材センター会長賞(2件)
連携事業名:高機能軽金属の鍛造品製造法の開発及び事業化
受賞者:宮本工業株式会社 宮本 尚明 殿 他4名

連携事業名:建築物への地震エネルギー吸収システム(トグル制震構法)の開発・事業化
受賞者:上越工業株式会社 元井 憲雄 殿 他4名
3.奨励賞(1件)

平成26年度 第3回素形材連携経営賞

第3回 素形材連携経営賞受賞者
平成26年11月7日 於 機械振興会館ホール
1.中小企業庁長官賞(1件)
連携事業名:深海探査機『江戸っ子1号』プロジェクト
受賞者:岡本硝子株式会社 岡本 毅 殿 他8名
2.経済産業省製造産業局長賞(1件)
連携事業名:接合工法による三次元冷却水路付き金型製作
受賞者:株式会社松岡鐵工所 松岡秀範 殿 他1名
3.一般財団法人素形材センター会長賞(2件)
連携事業名:琥珀粉末の新成形技術の実用化
受賞者:久慈琥珀株式会社 新田久男 殿 他2名

連携事業名:金属熱処理ソリューション
受賞者:株式会社メタルヒート 原 敏城 殿 他3名

平成25年度 第2回素形材連携経営賞

第2回 素形材連携経営賞受賞者
平成25年11月1日 於 機械振興会館ホール
  1. 経済産業大臣賞(1件)
  2. 中小企業庁長官賞(1件)
  3. 素形材センター会長賞(2件)
  4. 奨励賞(2件)
経済産業大臣賞
シンバルの素材国産化および品種多様化への連携事業

▼受賞者
株式会社大阪合金工業所:水田 泰成 殿
株式会社小出製作所:小出 俊雄 殿
国立大学法人福井大学:鞍谷 文保 殿
公益財団法人応用科学研究所:長村 光造 殿

■連携事業の概要
シンバルは、米国、カナダ、スイスの3企業で製作される寡占体制にあり、日本人独特の音への感性も盛り込まれ難い状況にあったが、国内4者の連携によって、シンバルの国産化を、素材から一貫して製作することが可能となった。大阪合金工業所が高錫銅合金を溶製・圧延して原板を提供し、小出製作所がヘラ絞り・ハンマリングでシンバルに加工する。その中間品あるいは最終製品を福井大学と応用科学研究所で振動・音響解析し、フィードバックする。
その結果、軽い打ち方で強い音が出る合わせシンバルを開発することができ、高校生のブラスバンドから高い支持を得て、販売量も年間1,000枚を大きく超えるようになった。現在、添加元素が振動・音響特性に及ぼす影響や、モード解析に必要なシンバルの内部歪分布を解析でき、日本人の感性に合ったシンバル音を武器に海外進出を図ると共に、割れないロックシンバルという新分野を開拓し、年間10,000枚以上を目指す。
中小企業庁長官賞
大田ブランド「下町ボブスレー」ネットワークプロジェクト

▼受賞者
株式会社マテリアル:細貝 淳一 殿
東レ・カーボンマジック株式会社:奥 明栄 殿
株式会社昭和製作所:舟久保 利和殿
株式会社ナイトペイジャー:横田 信一郎 殿
株式会社上島熱処理工業所:坂田 玲璽 殿
株式会社ソフトウェアクレイドル:吉川 淳一郎 殿
株式会社IRO:井上 久仁浩 殿

■連携事業の概要
二人乗りボブスレー(名称:下町ボブスレー)を製造。今まで日本ボブスレーチームは、海外製の10年落ちのレンタルソリで戦っていたため、人がソリに無理やり合わせて競技に参加していた。
下町ボブスレー推進委員会、企業連携でサポートに参加し、選手に要望通りのソリを作ることにより、操作性、また空力、重力、振動を研究し最速のソリを完成させる。
プロジェクトを通じ日本が弱いとされてきた「もの・ことづくり」の基礎を築き、大田区・日本のモノづくりの将来の可能性を世界に示し、さらに次世代を担う若者へ「モノづくりは面白い」と五感に訴える。
ランナー(金属)の低摩擦化技術は、風力発電などの次世代エネルギー開発には必須の要素技術であり、またボブスレーソリの土台は金属と炭素系素材で構成され、この技術は航空機などに採用されており、環境・航空機分野へ進出の第一歩となる。「ボブスレー」製造へ参入することにより、大田区・日本のネットワークの世界的な技術信用度および開発プロデュース力をPRし、欧米市場のスポーツ案件や環境エネルギー開発、航空機産業などへ提案、受注獲得を目指す。
一般財団法人素形材センター会長賞
クラウドファンディングの活用によるスマートフォンケースの開発・製造・販売事業

▼受賞者
株式会社ニットー:藤澤 秀行 殿
株式会社enmono:三木 康司 殿

■連携事業の概要
今までの製品開発のプロセスでは、秘密保持のため非公開で行い、製品が完成してから公開して販売活動を行うことが一般的であった。この手法では開発や製造コストを自社で賄い、ユーザーの声を製品開発に活かせないなど、高いリスクが問題となっている。
本連携事業では、試作から金型、製品製作までを一貫して行えるニットーと日々急速に発展しているインターネットの事情に詳しいenmonoとが連携し、クラウドファンディングを活用して、自社製品を効率的に開発、製造、販売までを行う新しいビジネスモデルにより、ユニークなスマートフォンケースを製品化した。
開発の段階から試作品やアイデアの情報をインターネットのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じ公開し、ネットのユーザーから多くの意見を集めることで、短期間でユーザーのニーズに合った製品開発が行えた。また、クラウドファンディングを活用することで、資金調達だけでなく多くのファンが付き、そのファンの口コミにより広告費をかけることなく製品を認知できたことや、発売前から代理店等の販路も獲得することができ、発売当初から多くの売り上げを得ることができた。
本連携事業のようなビジネスモデルは、中小製造業の自社製品の開発、製造、販売においてとても有効的な手法であり、次世代の中小製造業にとって新たな可能性を示している。
高張力鋼を活用した軽量グレーチングの製造・販売事業

▼受賞者
株式会社宝機材:浅野 寛榮 殿
フジデン株式会社:谷下 新平 殿
堺鋼板株式会社:高橋 誠 殿
光陽産業株式会社:山 尊 殿

■連携事業の概要
従来グレーチングの主部材として用いられているSS400鋼に対して、本連携事業では連携メンバーの技術と知識を結集させ、高張力鋼を使った軽量グレーチングを開発・製品化した。
高張力鋼はマンガンやシリコンの添加量を調整して降伏点、引張強度を高めた鋼材で、溶接や切断など加工の難易度が高い。また、高張力鋼ユーザーの一般的な調達ロットは数百トン単位と非常に大きく、グレーチングメーカーにはなじまない素材とされてきた。連携メンバーがそれぞれの強みを発揮し、協力しながら、2年ほどかけて従来の加工技術に加え、高張力鋼の特性に応じた生産手法の確立と少ロットでの高張力鋼調達ルートの確保を進めた結果、製品化にこぎつけた。
本連携事業によって生まれた製品の最大の特長は、素材を高張力鋼にしたことにより、従来設計に比べ平均30%の軽量化を実現した点にある。これにより製造・施工現場の環境改善、メンテナンス負担の軽減が図られ、コスト削減にも繋がり市場性が高い。
奨励賞(2件)
連携技術名:「白河素形材ヴァレー」

▼受賞者
株式会社キャスト:酒井 英行 殿
木村可鍛株式会社:木村 利郎 殿
株式会社ミヤタ:松尾 精三 殿
ティ エフ オー株式会社:戸谷 克昌 殿
株式会社スズミ:鈴木 雄一 殿
大盛工業白河工場株式会社:髙橋 則彦 殿
株式会社サクラテック:櫻岡 敏之 殿
浅井ショーワ株式会社:渡辺 豊 殿
株式会社東京理化工業所:福村 康廣 殿
石橋理化工業株式会社:和田 悦夫 殿
田村工業株式会社:田村 捷也 殿
日本金属株式会社:進藤 紀充 殿
住友ゴム工業株式会社 白河工場:熊田 成美 殿


連携技術名:「チーム入間」

▼受賞者
株式会社入曽精密:斎藤 清和 殿
株式会社テラダイ:寺園 智樹 殿
株式会社松下製作所:松下 順紀 殿
東成エレクトロビーム株式会社:上野 邦香 殿
株式会社狭山金型製作所:大場 治 殿

平成24年度 第1回素形材連携経営賞

一般財団法人 素形材センター会長賞(2件)
連携事業名:金属製コップの高付加価値化事業

▼受賞者
小林研業 小林 一夫 殿
有限会社渋木プレス工業所 渋木 淳 殿
有限会社石井腐蝕 石井 文博 殿
有限会社霜鳥 スピニング工場 霜鳥 一紘 殿
燕商工会議所 高野 雅哉 殿


■連携事業の概要
従来安価な海外製品が主な金属製カップに対して、本連携事業ではそれぞれの連携機関が得意とする技術を結集させ高付加価値な金属製カップを商品化した。
カップ内面の磨きを100分の数ミクロン単位で調節することにより、7:3の割合でビールの泡が出るようにした。また、カップの板厚を0.3~0.4mmと従来商品よりも薄くすることにより、軽量化を図ると同時に、カップが体温で温められて、ビールを飲んでいるうちに内壁が乾き、2杯目、3杯目とビールを注いでも泡が出るようになった。
また、このカップのもう一つの特徴が飲み口にある。飲み口はカールして潰してある。この形状がビールの味わいに大きく関係している。飲み口の形状は、試行錯誤のうえ現在の形状にたどりついた。
連携企業全てが丁寧に自社の技術とノウハウを発揮することにより、本商品が生まれた。
連携事業名:高出力産業用燃料電池スタックの低コスト化開発事業

▼受賞者
株式会社サイベックコーポレーション 平林 巧造 殿
サン工業株式会社 榎堀 秀和 殿
株式会社IHIシバウラ 高橋 浩 殿
長野県工業技術総合センター 工藤 誠一 殿
公益財団法人長野県テクノ財団 須山 聡 殿

■連携事業の概要
産業用機械製造・販売で知られるIHIシバウラは、当時次世代エネルギーとして期待されている燃料電池の開発を進めていたが、燃料電池スタックに使用されるセパレータがカーボン素材の切削加工品のため非常に高価であり、市販に向けての低コスト化が必要不可欠であった。そこで安価なセパレータを製作すべく、超精密金型及びプレス加工のサイベックコーポレーションと、めっき表面処理のサン工業、測定・解析・評価などの生産支援に長野県工業技術センター、そして事業化推進に長野県テクノ財団が加わった連携事業を平成18年にスタートさせた。研究開発の結果、連携事業開始から6年後には、開発した金属セパレータを搭載した世界最小最軽量の産業用燃料電池実証システムを完成させた。この実証システムは、発電効率51%、熱利用効率も含めると90%の非常に有効な成果を得た。なお現在、本開発の産業用燃料電池システムについては平成27年の実用化を目指している。
一般財団法人素形材センター
〒105-0011
東京都港区芝公園3-5-8機械振興会館301号室
TEL.03-3434-3907
FAX.03-3434-3698
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